インターロッキング・クリップはとてもポピュラーな握り方の一つですが、インターネットの口コミなどで”インターロッキンググリップは、指が痛くなる”という意見が多いようです。
中には、指が変形したという人もいるようです(-_-;)
私も、スクールの初心者にはまずオーバーラッピング・グリップを教えていました。その理由の一つとして、やはりインターロッキング・グリップは指を痛めやすいということもありました。
この記事では、インターロッキング・クリップにはどんなメリットがあるのか、そして、なぜ指が痛くなったり変形したりしてしまうのか、その原因とそれを防ぐための練習方法を解説していきたいと思います。
インターロッキング・グリップのメリット
インターロッキング・グリップは実は多くの有名プロが採用しています。
マスターズを勝った松山英樹選手や石川遼選手、あのタイガーウッズや、古くはジャック・ニクラスなどもインターロッキング・グリップでした。
インターロッキング・グリップのメリットとして、両手の一体感を得られやすいということがあります。別の言い方をすれば、どちらかの手が強く働くということがないので、腕を返しにくいとも言えます。
ですので、腕と体の動きをなるべく同調させてスイングをしたい人に向いている握り方とも言えます。
私は、フルスイングはオーバーラッピング・グリップですが、アプローチではインターロッキング・グリップを採用しています。
その理由は、フルスイングは手首を利かせてスイングをするタイプなのですが、アプローチは逆になるべく手首の動きを抑えて体の回転を使って打っていきたいので、インターロッキングリップを採用しています。
インターロッキング・グリップで指が痛くなる・変形する理由は?
では、なぜ指が痛くなったり変形してしまったりするのでしょうか?
私が考える理由の一つ目は、単純に握る力が強すぎるということです。
インターロッキンググリップは、右手の小指と左手の人差し指を絡めているので、強く握らなくてもしっかり握りやすいです。
ですので、ヘッドの重みが感じられるぐらいまで握る力を緩めることをおすすめします。
もう一つの理由は、右手と左手の動きのバランスが悪いことが考えられます。
両腕がバラバラの動きをしていると絡めている指が引っ張られて、負担が大きくなります。
その様な時には、それぞれの腕の動きを左右別々にチェックすることをおすすめします。
指を守るための練習方法
インターロッキング・グリップで指が痛くなったり変形したりしないためにも、普段から練習で気を付けていきたいところです。
ここでは、握る力と両腕の動きを意識した練習方法をご紹介します!
グリップにタオルを巻く
握る力を弱めようとしても、グリップは細いのでどうしても指先に力が入りやすくなります。
そんな方におすすめな練習方法は、グリップにタオルを巻いて握るというものです。
グリップの部分に、タオルなどを2~3重に巻いてグリップを太くします。
その上から握れば、力を入れて握ることができなくなりますので、指に負担がかからない握りの強さを体感できます。
実際に、その状態でゆっくりと素振りをしてみましょう。
始めはクラブが離れそうになって怖いかもしれませんが、続けて振っていると、意外と力を入れて握らなくてもクラブが振れるということが分かってくるはずです。
タオルを取っても、同じような弱い握りの強さでスイングをすると、今までよりもヘッドが走りやすくなって、ヘッドスピードが上がることもあるかもしれません。
片手で素振り
両手の動きのバランスが悪い人は、クラブを片手で持ってスイングをしてみましょう。
特に利き手と逆側の手でクラブを持って振ってみると、振りにくく感じるはずです。
やり方としては、利き手の動きに、反対側の手の動きを合わせて行くようにすると良いでしょう。
ボールを打って練習もできますが、まずはしっかりと素振りでそれぞれの腕の動きを整えていき、その後で両手を合わせてスイングをしてみましょう。
板状のものを挟んで素振り
両手の動きを合わせる練習は、クラブを持たなくてもご自宅でできます。
雑誌などの大きめの板状のものを両手で挟んで、スイングの時と同じように構えます。
そして、そのままバックスイングと同じようにトップの位置まで上げて、ダウンスイングと同じように両手をインパクトまで戻していき、その後フィニッシュの位置まで両手を動かしてきます。
初めは体の動きを加えずに、腕の動きだけ確認するのが良いでしょう。その後で体の動きも付け加えて、実際のスイングと同じように動かしてみましょう。
両手の動きを整えることもでき、なおかつ体の動きとの連動もチェックできるので、シンプルですがオススメの練習方法です!
まとめ
今回は、インターロッキング・グリップで指が変形したり痛くなったりする原因と、それを解消するための練習方法を解説してきました。
今回お伝えしたような練習をしてみても、どうしても指が痛くなったりするという方は、握り方そのものがあなたに合っていない可能性がありますので、オーバーラッピング・グリップやテンフィンガー・グリップに変更することも検討してみましょう。
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